ハイドロキノンの働きって?

できてしまったシミを消す!

ハイドロキノンのはたらきの中に「還元」があると言われていますよね。
ハイドロキノンはもともとフィルム写真の現像でも還元剤として使われていたものです。
この還元というのは、具体的にどういったものでしょうか。

まず、メラニン色素は出来た後に酸化します。


酸化すると余計に濃い色になるので、シミが現れたと思ったらだんだん色が濃くなって来たような気がするという人は、多分気のせいではないでしょう。
この「酸化」は化学反応ですが、真逆の化学反応が「還元」です。
つまり、メラニン色素の酸化に対して、反対に還元させることで、色をだんだん薄くして行くというのがそのはたらきです。

ハイドロキノンは、メラニンなど還元する代わりに、自分が酸化します。
完全に酸化すると効力を失いますので、何度も塗る必要があります。
ハイドロキノンは、メラニンを還元させて自分が酸化し、あっという間に酸化物質に変わってしまいます。
酸化速度が早ければ早いほど、相手を還元させる効力が強いことになります。

ハイドロキノンは通常の保管でも酸化してしまうことがあり、酸化物質に変化してしまうと効力が失くなる上に大変刺激を与える成分に変質してしまいます。
大量買いの長期保管が良くないという理由はここにあります。
変質してしまったハイドロキノンは使ってはいけません。


もう一つ、ハイドロキノンにはメラニン色素の生成を抑制するはたらきもあります。
これはメラニン色素が作られる過程で必要となるチロシナーゼという酵素の活性化を抑制することで得られる効果です。
メラニン色素は、チロシンというアミノ酸にチロシナーゼが反応することで褐色の色素を生み出しますので、チロシナーゼが作用しないようにしてしまえば、色素が作られなくなります。
こうしたはたらきは、予防美白の化粧品などでもよく見られるアプローチですが、ハイドロキノンにはこうした予防美白と同時に、出来てしまった色素の還元も行うはたらきがあるため、世界的にも優れた美白成分だと言われているのです。